トーリク・バイク・パレットを使ってみた
世間さまが一斉にお休みになるお盆時期の長距離フェリー予約は地獄の様相。
当然、「予約が取れない、どうしよう?」なんて人もでてくるわけで・・・・。
そんなときは、バイクだけ陸送してしまって、自分は飛行機で北海道なんて手もある。
トーリクバイクパレットを使えば、東京・大阪を基点として苫小牧・福岡・沖縄に、ツーリングに先立ってオートバイを陸送してしまうことが可能。片道・往復、双方の利用が可能で、往路あるいは帰路のフェリーの何れかしか予約できなかった際にも利用できる。東京ー苫小牧間を例に取れば、2008年現在の料金は以下の通り(KAZE, JAJA, HRCJ, ClubYAMAHA等の会員割引あり)。その他、詳細はTORIKのWEBを参照。ちなみに僕等がトーリクさんのお世話になったのは2002年の夏で、この頃の料金は東京ー苫小牧往復で4万円強だった。
東京-苫小牧 | 往復 | 片道 |
1000cc未満 | 57,120 | 33,600 |
1000cc以上 | 66,150 | 44,100 |
バイクは上の画像のようなパレット(写真は全日空のもの)に乗せて運ばれるので傷つく心配はなく、荷物も一緒に運んでもらえる。
現在TORIKはWEB、FAX、あるいは電話にて予約を受け付けているようだ(TORIKのWEB参照)。2002年の僕等に関して言えば8月10日から8月18日というお盆休みの移動のピークに重なってのツーリングだったが、トーリクへ予約の電話をしたのは7月中旬になってからのことで、この時期になっての予約でも、特に手配に難儀した記憶はない。
TORIKバイクパレットを利用する場合には、自分でトーリクのデポまで、出発10日前を目安に車両を持ち込まねばならず、これがまず最初の難点だった。トーリクの営業所は関東各地に存在するのだが、バイクパレットの利用に際しては、足立区入谷にある指定デポ(下の地図参照)まで自分でバイクを持ち込まなければならない(僕等が利用した当時のデポは大井にあった)。昼間の都内なんてバイクで走る気にもならないので、結局僕等はオートバイ3台を1.2トンの普通トラックに積み込んでデポまで届けた。この搬入(往路)・引取(復路)作業、ツーリング前はまだモチベーションが昂ぶっているから苦にならないのだが、ツーリングを終え、帰宅して、約10日後にもなってバイクを引き上げに行くのは何とも気の重いかぎりであった(現在トーリクにはDoor to Doorの「バイク託送」なるサービスも存在するが、これを苫小牧デポ止めで利用できるかは不明)。
トーリクさんにバイクを預けたら、あとは夏休みを待って飛行機で羽田から千歳までひとっ飛び、苫小牧のトーリクデポまで参上して、バイクを受け取り、ツーリング開始となる。新千歳空港から苫小牧のデポ(下の地図参照)までの移動はバス・電車あるいはタクシーの利用となる。バスだと新千歳空港から道南バスを利用してイオンショッピング前で下車。バス停からバイクパレットの苫小牧デポである(株)山九までは徒歩10分。電車で移動するには、新千歳空港ー(快速エアポートで3分)ー南千歳ー(JR千歳線で22分)ー苫小牧の経路で、苫小牧駅までは乗り換え時間を含めても30-40分程度なのだが、駅からトーリクのデポまでが少々遠い。苫小牧駅から、市営バス「永福線」或いは「鉄北線」に乗り、「交通部前」で下車し、そこから徒歩で5分。僕等に関していえば、千歳到着が夜だったので、もちろん受け取り時間には間に合わず(当時は受取・引渡ともに午後4時までだったと記憶している)、当日は千歳市内に宿泊して、翌朝迷わずホテル前からタクシーに乗った(千歳駅付近から苫小牧のデポまでで8,000円程度だったと思う)。
(株)山九 *大阪ー苫小牧のデポは別の場所らしいので要注意
帰路に関しても、やはりこの苫小牧デポまでバイクを預けに参上する次第となる。僕等のツーリングの際は、最終日が雨となるのが確実らしかったので、その前日にバイクを届けようとしたが、前述の受取時間の関係でアウト。その晩は苫小牧市内のビジネスホテルに宿泊して、翌朝、山九までオートバイを届けた。
北海道ツーリングが終わって一週間ほど経過し、すっかり脱力している頃になって、オートバイが東京まで戻ってくる。再び、トラックを走らせて都内までそれを引き上げにゆくのは、なんとなく哀しい気分だった。
トーリク苫小牧デポ(株)山九でのスナップ