コラム ひたすら自走組!!

開陽台の直線道路

首都圏在住の自分にしてみれば、潔く東北道を青森までひた走って(岩槻ー青森669Kmで10,600円*注1)、青函航路を渡る」というのが、時間的には一番速い(道南自動車フェリー青函フェリーともに3時間40分 二等旅客+750CC越二輪車で約5100円*注2)。


東日本フェリーの国内海運事業からの撤退に伴い、毎日1便でていた青森ー室蘭航路は残念ながら2008年11月末にて航路廃止(6時間30分:二等旅客+750CC越二輪車で約8600円)。”ナッチャンRENA”なんていう2007年就航したばかりの青函航路を2時間で渡る高速船(二等旅客+二輪車で約10,000円も航路廃止となった
*注1)ETC深夜割引(午前0時~午前4時までの時間帯を1分でも含んでいればいいらしい)だと計算上5,300円程度となる。
*注2)ちなみにライダー+オートバイは、一般旅客運賃+特殊手荷物(区分:二輪車)で計算する。ちなみに青函航路も8月中旬のお盆時期だけは、予約なしだと、最悪何便か船を待つことがある。

フェリーターミナル

「ツーリングであるからには、ひた走らねば!」みたいに元気な人なら、大間(下北半島の先っぽ)まで延々走って、そこから函館までの1時間半だけ、フェリーのお世話になるのが一番かもしれない。


そういえば、暇におぼれていた19歳の夏、友人達に誘われるまま、ありったけの七万円を握りしめて、北海道までツーリングに出かけた時はこの手を使った。当然、高速道路を使わず、全部”下道”。深夜2時くらいに自宅(埼玉)を出発して、まるまる24時間走り続け、真夜中の恐山に立ち寄り(靄とイオウの臭いが怖いのなんのって・・)、翌朝一番の大間発・函館行フェリーに乗り込んだ。


このときは、友人3人と一緒だったのだが、大間港に着いた時にはみんなグウの音もでないほどに疲れ果てていた。
「さあ、これでようやく北海道だあ」と安堵して、フェリーの乗船手続きをする段になって、オットリ屋のH君が車検証を持ってくるの忘れていることに気がついた。
これを機に、みんなの疲れとイラダチが大爆発!。

車検証ないとフェリーに乗れないだろ!
A君のこの非難をきっかけに、よつどもえの大口論。
排ガスまみれの顔に、充血した目を輝かせた青年四人の口論は、ついに取っ組み合いの喧嘩に進展した。
その時、背後から、「あのう・・・」と呼びかける声がする。
「あのぅ、その・・・、車検証なくてもフェリー乗れますよ・・・」。
振り向くと、気のよさそうな青年が遠慮がちにほほえんでいた。
「自分も一昨年来たとき車検証わすれちゃんだけど、乗せてくれました」と、 彼は、なんとも申し訳なさそうに、言った。
彼の、はにかんだような笑顔と、穏やかな言葉に、一同、脱力して・・・・、赤面。
「あ、ありがとうございます・・」
「いこか?」
「あ、うん。いこ」
「ホントに、どうも・・・」
と、何事もなかったかのような平静をよそおって、4人は乗船手続きへと向かった。
・・・・疲れすぎると、こんなことも起こります、という老婆心からの話。

snset

モデルコースA(首都圏ー青森編)

岩槻IC- 青森IC ー 青森港フェリーターミナル
約690km  
  
・高速料金10,600円(ETC深夜割引 5300 円)
・ガソリン代 15km/として約45lx150円で約 7,000円
・フェリー代金(青函航路・普通船
 二等 + 二輪車(750越) で5,100円
・ 総経費は約23,000円(ETC深夜割引が使えれ ば、18,000円程度)

まあ、常識的なスピードで、あまり休憩せず、ひたすら走るタイプが、首都圏で東北道に乗ってから、フェリーの待ち時間含めて12時間程度で函館入りってことになる。東北道全区間強行軍○.5時間なんて向きは別途御計算願います。 総経費は約23,000円だが、タイヤも相当消耗する。

割と柔らかめのコンパウドで真夏の炎天下の東北道なんかをすっ飛ぶとおもしろいようにコンパウンドがちぎれる、しかも真ん中だけ。ロードスポーツなどでは、場合によってツーリングの途中でタイヤ交換が必要ということにもなるが(BT012とかだと自走での北海道往復はきつい!)、最近はスクーター・アメリカンブームで、量販店にもロードスポーツ用のタイヤ(190/55-17みたいな)を置いていないことが多い。

モデルコースB(首都圏ー大間編)

首都圏からだと、この手合いは東北道走って八戸経由でゆくのが妥当。今は三沢近くまで高速が延びてるらしい。或いは青森JCT・みちのく道路経由ってのも考えられる。もちろん時間があるなら、ゆっくりと一般道を走るもいい。

八戸自動車道経由だと、岩槻ICー安代JCTー八戸JCTー下田百石ICーR338ーむつーR279ー大間、という経路。

まずは下田百石ICまでが635.5km 、約7時間。
高速料金は 1,0160円(ETC深夜割引6,160円)。

ついで、一般道が170km で約3時間。
ガソリン代は15km/lとして約800km x150円で約12,000円。

フェリー二等 1,270 円
オートバイ(750cc越)1,700 円

総経費は約25,000円(ETC深夜 21,000 円)

東北道青森経由だと、岩槻ICー安代JCTー青森JCTー青森東ICー(みちのく道路)ーR4-野辺地ーR279ーむつーR279ー大間、という経路。

まずは青森東ICまでが682km、7時間強。
高速料金は10,800円(ETC深夜割引 6,480円)。

みちのく道路が21.52Kmで軽自動車等630円。

そこからの一般道が120kmで2時間強(青森ー野辺地のR4は流れが悪く、急ぐときは走らない方が無難)。
ガソリン代は15km/lとして約830km x150円で約12,000円

フェリー二等 1,270 円
オートバイ(750cc越)1,700 円

総経費は約26,000円(ETC深夜 23,,000 円)

総行程800km越、所要時間10時間越。
走りきった時の爽快感は格別!
くどいようだが、タイヤに注意!!

ちなみに、以下の航路はすでに廃止。
三厩ー福島(東日本フェリー )
大畑ー室蘭(東日本フェリー )

更に2008年秋をもって、以下の航路も廃止。
青森ー函館の東日本フェリー便(道南自動車フェリー便は存続)
青森ー室蘭(東日本フェリー)

 

北海道への短距離フェリー(青森港・大間港ー函館港)

青森ー函館、大間ー函館

青森-函館航路(道南自動車フェリーと青函フェリーの2社)

道南自動車フェリー 017-766-4733 往復16便/日

平成20年12月の運賃表
一般旅客・大人
特等 6,000 円
1等5,000
2等寝台 3,500 
2等 2,700
学生割引 2等2,430 

特殊手荷物 自転車等 1,500
原動機付自転車(125cc以下)2,000 
バイク(750cc未満)3,000 
バイク(750cc以上) 4,000 

青函フェリー  往復16便/日
(北日本海運株式会社 017-782-3673と共栄運輸株式会社 017-782-3671の共同運行)

平成20年12月の運賃表

一般旅客・大人  1,800円

特殊手荷物 自転車等 1,200
原動機付自転車(125cc以下)2,400 
バイク(750cc未満)3,600 
バイク(750cc以上) 4,800>

東日本フェリー 017-782-3631
(2008年11月をもって航路廃止。青函航路に関しては道南自動車フェリーに移管)

 

大間-函館航路(道南自動車フェリー1社のみ)

所要時間 約1時間40分 

道南自動車フェリー 017-766-4733 2-3便/日 

東日本フェリー 017-782-3631(*2008年11月末で航路を道南自動車フェリーに移管)

 

21年8月1日~8月20日の時刻表(それ以外の期間は往復2便)

大間発 函館着 大間/函館 函館発 大間着
07:00 08:30 09:10 10:50
11:30 13:10 13:50 15:30
- - - -
19:15 20:55 19:15 20:55

 

一般旅客・大人【燃料油価格調整金を含む】

2等座席指定 3,000
2等 2,200
学生割引 2等 1,980 

特殊手荷物
自転車等 1,000
原動機付自転車(125cc以下) 1,500 
バイク(750cc未満) 2,000 
バイク(750cc以上) 2,500 

フェリーターミナル

 

*2008年10月末での航路廃止区間

 

青函高速船「ナッチャンRENA」

所要時間2時間

7/25-8/31 繁忙期ダイヤ(2008年夏)

函館 ー>青森   青森ー>函館
01:30 →  03:35   01:30 → 03:35
08:00 → 10:00    08:00 → 10:00
10:45 → 12:45    10:45 → 12:45
13:45 → 15:45    13:45 → 15:45
16:45 → 18:45    16:45 → 18:45
19:30 → 21:30    19:30 → 21:30
22:30 → 翌日00:35  22:30 → 翌日00:35

高速船料金
エグゼクティブ  10,000 円
ビジネス  6,000円
エコノミー 5,000円
学 生  4,500円(6/1-9/30)

自転車等  1,700 円
バイク   5,000 円

青森-室蘭航路(東日本フェリー)

所要時間 約6時間50分 毎日1便

東日本フェリー 017-782-3631

1隻体制

青森発 室蘭着 青森/室蘭 室蘭発 青森着
14:45 21:30 23:25 翌日6:25

平成20年1月~3月の運賃表 【燃料油価格変動調整金を含む】

一般旅客・大人

特等 8,970 
1等 7,230 
2等 3,760 
学生割引 2等 3,010
船室貸切 船室非利用客数×1旅客当たりの運賃×0.5

特殊手荷物
自転車等 1,520 
原動機付自転車(125cc以下) 2,640
バイク(750cc未満) 4,070 
バイク(750cc以上) 5,190